弟子屈町に位置するカルデラ湖であり、約30万年前、屈斜路火山の噴火活動によって形成されました。
周囲約57kmと国内最大級の大きさを誇ります。
湖周辺には温泉地が点在しており、古くから「神の湯」として地元の人々に大切にされてきました。
冬期間は湖面が広範囲にわたって凍り、美しい冬景色を楽しむことができます。

豊かな水質

屈斜路湖の水は非常に透明で、透明度は平均的に10m以上と言われ国内でも上位に位置します。富栄養湖としても知られており、多くの栄養素が含まれているため水生生物の住みやすい環境になっています。ニジマスやアメマス、トゲウオ、ワカサギ等、釣り場としても有名です。

オオハクチョウ

オオハクチョウは北半球の寒冷地に生息する大きな水鳥であり、屈斜路湖周辺で観察できます。冬に日本へ渡来する渡り鳥であり、主に北極圏やシベリアで繁殖し秋から冬にかけて大群で飛来します。屈斜路湖の広大な水域と周囲の湿地環境は彼らの理想的な越冬地となっています。

神秘の道

屈斜路湖の「御神渡り（おみわたり）」 とは、冬の厳しい寒さによって湖面が全面凍結し、氷が膨張と収縮を繰り返すことで割れ、盛り上がる自然現象です。その姿がまるで神が湖の上を歩いた道のように見えることから、「御神渡り」と呼ばれています。